車の音を良くする

車の中は密室ということもあって、音楽を聴く環境に適していると思います。
車によっては音の跳ね返りを計算してあるので、家の部屋で音楽を聴いているよりもいい環境の場合があります。しかし、ノーマルのオーディオやスピーカーで音量を上げると、ただうるさいだけで「いい音」で聴けているとはいい難いです。耳障りな音ではいけない。お金をあまりかけずに車内を最高のリスニングルームにしてみましょう。
(注)レベルの高い音を目指したページではありません。純正の音にこだわっていないスピーカー、メインユニットが取り付けられている車向きの内容です。

まず始めに何を交換したほうがいいのか?

予算が許すのなら、オーディオ(メインユニット)とフロントスピーカーを同時に交換した方が、体感できるくらい音が良くなります。メインユニットは2〜4万円くらいのもの、スピーカーは1万円〜2万円くらいのものにするだけで純正とはレベルが違う音になります。

両方同時に交換する予算がない場合はどちらを先に交換したほうがいいのか迷う方も多いと思います。

純正オーディオの機能や見た目にある程度満足していたり、カーナビと一体型でメインユニットを交換するのは難しいという場合は、フロントスピーカーを交換するのがいいでしょう。

純正オーディオの機能が少ない場合は、先にメインユニットを交換して、利便性を追求するのもいいと思います。メインユニットを交換するだけでも、音質は変わります。

オーディオレスの車を買った場合、ナビよりも音重視の場合は、オーディオ専用のメインユニットを取り付け、ナビは安いPNDにするという手もあります。カーナビ一体型だと、ナビ機能操作時はオーディオ機能に触れない、その逆もしかりなので、別々にするメリットはあります。

メインユニットはどういうのがいいの?

基本的に高価な物のほうが機能や音がいいです。

パイオニア carrozzeria DEH-970

しかし、少ない予算で音が良くなったと感じるようにしたい場合は、「DSP(Digital Signal Processor)」機能がついているメインユニットがいいです。DSPのおかげで、いろいろな音質・音場を変えることができ楽しいです。ボタン一つでクラブにいるような音質になったり、スタジオにいるような音質になったり、低音を迫力あるようにしたりと、イコライザーの調整を自分で細かくする必要がありません。同乗者は絶対気づくくらい音が変化します。

ただし、DSPを使用すると原音とはかけ離れるので、原音重視の方にはDSPをONにするのはおすすめできません。

オークションなどで一世代前のオーディオを入手するのもいいです。今時の商品であれば、一世代前の物でも全然問題ありません。

スピーカーはどういうのがいいの?

スピーカーも基本的に高い物の方がいい音が出ます。

少ない予算でスピーカーを交換する場合は、コアキシャルスピーカーがおすすめです。
両サイドはネットワークです

スピーカーの中央部分にツイーターと言われる、高音域のみ出力する小さいスピーカーがついています。
本来ツイーターは、ダッシュボードなどスピーカーよりも高い位置につけることが多いのですが、コアキシャルスピーカーはスピーカーと同じ高さについています。
コアキシャルスピーカーは取付も簡単ですし、値段も手頃なので入門用には最適です。

パイオニア carrozzeria TS-C06A

もう少し予算が出せる場合は、セパレートスピーカーもいいでしょう。セパレートスピーカーは、ツイーターとスピーカー部分が分離されている物を言います。
高音域を出すツイーターを好きな位置に取り付けられることと、ドライバーの耳に音が近づく為、音場が上がり、コアキシャルよりも臨場感が湧いてくることがあります。
ただし、取付がコアキシャルに比べて面倒なのと、ツイーターの取付位置により、高音域が耳につくようになってしまい、かえって不快になることもあるので注意です。

メインユニットとスピーカーは同じメーカーの方がいいの?

基本的に別々のメーカーでもOKです。

気分的には同じメーカーで揃えた方が気持ちいいかもしれません。相性もいいでしょうし。

インナーバッフルはつけたほうがいい?

インナーバッフル例

インナーバッフルは数千円で買える物ですので、ぜひつけたほうがいいです。あとでつけたくなっても、いちいちスピーカーを外して取り付けなくてはいけないので2度手間です。
スピーカーの能力を発揮させるには、スピーカーを取り付けてある土台もしっかりさせないといけません。車の場合はその土台はドアになるわけです。インナーバッフルはスピーカーとドアパネルの間に挟むもので、スピーカーをドアにしっかりと固定させることができ、スピーカーから発する余分な振動などを押さえ込むことにより快適な音が出るようにする縁の下の力持ちです。
バッフルをつけることにより、しっかり音が出るようになり、低音も多少効くようになります。
※車種によってはインナーバッフルを取り付けないと、社外スピーカーが取り付けられないことがあります。

小技を紹介

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スピーカーを取り付けた後に、スピーカーの周りに、ホームセンターなどで売っている「すき間ふさぎテープ」を貼り付けました。こうすることにより、スピーカーとドアの内張りの隙間をなくし、音が漏れないように防いだというわけです。
さて、両ドアに施工後オーディオをONにして音楽を聞いてみると…、劇的な変化はないですが、よく聞いていると、中低音が少しよくなりました。何というか音が締まった感じになりましたね。

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上写真は施工後です。

デッドニングはしたほうがいい?

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右写真を見ていただけばわかるかと思いますが、ドアの内部は隙間だらけです。このすき間から音が漏れてしまって、スピーカー本来の力を発揮できません。その為、デッドニングの必要性が出てくるわけです。
デッドニングキットというものが販売されているので自分でDIYすることもできます。
予算と時間があればデッドニングはしたほうがいいでしょう。ちなみに私が面倒なのでデッドニングはしていません。

リアスピーカーは?

4人以上乗れる車であれば、リアスピーカーがついているでしょう(つけれるでしょう)。フロントスピーカーを交換して音が良くなったから、続けてリアスピーカーも交換したらもっと音が良くなるだろうと考えていませんか?

それは間違いではありませんが、正解とも言えません。

もし、その車に運転席と助手席のみに座ることが多いのであれば、リアスピーカーを交換することのメリットは少ないです(リアドアスピーカーの場合)。リアドアスピーカーの音は前席には届きにくく、効果が薄いです。

ただし、後席にも人がよく乗り、その人たちにもいい音を聞かせたい場合は、リアスピーカーを交換するメリットが大いにあります。この場合はコアキシャルスピーカーで十分でしょう。

前席に効果的なリアスピーカー

前席を優先とした音作りに貢献するリアスピーカーもあります。それはドアに取り付けるスピーカー以外の物です。

パイオニア TS-STX99

カロッツェリアのTS-STX99などはドアスピーカーよりも高い位置に取付が可能なので、前席にも臨場感溢れるサウンドを提供してくれます。将来的に5.1chにする時にも役立つでしょう。

このようなリアスピーカーはうまくいけば臨場感溢れていい感じになるのですが、欠点として、前後スピーカーの音量バランスがうまく調整できないと、音場が崩れてバランスの悪い音になったり、たまに後席に人を乗せる場合はリアスピーカーの音量を調節しないとうるさく感じる場合もあります。

結 論

車の音をよくしたいなら、純正のオーディオは社外品のオーディオ(DSP機能があるやつ)に交換。予算が許せばスピーカーも社外品に同時に交換したほうが劇的変化が期待できます。少しずつ交換していくのも予算的にも楽だし、楽しみもありますが、効果が実感しにくいことがあるので、やる時は一気にやるのも手です。

ドアがしっかりしていない車はデットニング施工も頭に入れておく。

リアスピーカーがない車はリアスピーカーの増設も検討。DSPの効きが違ってくるでしょう。
ただし、セダンなどリアスピーカーがドアの低い位置に取り付けられている場合は、フロントにはあまり音が聞こえてきません。運転席重視であれば、リアスピーカーの交換は一番後でOKです。

理想は、目をつぶって音楽を聴くと、「音がどこから出ているかわからない感じ」、「ダッシュボードの真ん中辺りから聞こえてくるような感じ」になるといいと思います。フロント定位をしっかりさせるのが重要。

重低音を求めるならウーファー、さらなる音質の向上には外部アンプ設置などに走りましょう。それらはわたくしにはよくわかりません。

参考Web:カーオーディオの基礎知識 【カーセンサーnet】

(注)
音の聴こえ方は個人差があります。
上記のことを実践して音が良くならなくても当方は一切責任を負いません。
自分でできない作業はショップに頼みましょう。