車には大きく分けて5つの駆動方式(FF・FR・MR・RR・4WD)があります。それぞれの駆動形式の長所と短所を簡単に紹介します。

FFとは「フロントエンジン・フロントドライブ」の略です。日本語に直訳すると、前にエンジンがあり、前のタイヤが動くということになります。車の駆動方式としては最も多い形式です。
(上図の赤色に塗りつぶされたタイヤが駆動輪)

シビック タイプR(ホンダ)
FF車でも速く走ることを目的として作られた車がホンダのタイプRシリーズ。FFなので車内は狭くなく、大人4人がしっかり乗れる。
他に、ヴィッツ、フィット、マーチ、デミオ、カローラ、エスティマ、オデッセイ、ワゴンR、ムーヴなどFF車はたくさんある。

FRとは「フロントエンジン・リアドライブ」の略です。フロントにエンジンがあり、リアのタイヤが動きます。エンジンからプロペラシャフトによって後輪に動力が伝わります。スポーツタイプの車や、高級車などで使われる駆動方式です。

フェアレディZ(ニッサン)
他に、マークX、クラウン、レクサス IS・GS・SC・LS、スカイラインクーペ、フーガ、S2000、ロードスター、RX-8などFF車に比べると少なく、また価格も高い車が多い。古い車では、スープラ、シルビア、180SX、AE86レビン・トレノ、スカイライン、RX-7などあり中古車市場で高値で売られている。

4WDは「4(four) Wheel Drive」の略です。最近は、AWD(All Wheel Drive)やAWC(All Wheel Control)と呼ぶこともありますが、どれも4輪駆動の意味です。
4WDの制御は細かく、いろいろな仕組みがあるのですが、大きく分けて、「パートタイム4WD」と「フルタイム4WD」の2種類があります。パートタイム4WDは、通常は2WD(2輪駆動)で走行し、駆動していないタイヤが滑りそうな(滑った)場合にのみ4WDに切り替えると方式です。それに対して、フルタイム4WDは常に前・後輪を直結して4つのタイヤすべてに駆動力がかかっている方式です。

レガシィツーリングワゴン(スバル)
4WDはFFに比べると曲がりにくいと言われていましたが、最近の4WD車はそんなことはなくしっかり曲がります。
その他に、エクストレイル、マツダスピードアテンザ、パジェロ、ランサーエボリューションシリーズ、インプレッサ STIシリーズなど。今はハイブリッドカーのエスティマハイブリッドやレクサス LS600hなども4WDがある。

MRは「ミッドシップエンジン・リアドライブ」の略です。通常の後席付近にエンジンを搭載し、後輪を駆動する方式です。まず2シーターになりますのでスポーツカーに採用されるのがほとんどです。F1もMRです。

MR-S(トヨタ)
2007年7月現在、床下ミッドシップのミツビシ i などを除くと、新車で購入することができる日本車にはMRはありません。過去には、MR2、ビート、NSX、AZ-1など販売されていました。

RRは「リアエンジン・リアドライブ」の略です。車体後方にエンジンを搭載し、後輪を駆動する方式です。かなりマニアックで5つの駆動方式の中で一番採用されません。

ポルシェ 911 カブリオレ
2007年7月現在、床下リアエンジンのスバル サンバーディアスワゴン等を除くと、新車で購入することができる日本車にはRRはありません。ポルシェや旧ビートルなど一部に採用。自動車が量産された当初はRR車も多かった。