春支度

わたくし雪国に住んだことがないので(1度もスタッドレスタイヤを履いたことがない)
将来雪がたくさん降るところに住んだときに役立つように勉強してみました。

スタッドレスタイヤ

スタッドレスタイヤはノーマルタイヤに比べてドライグリップが弱いので、もう雪が積もらないと思ったら、なるべく早くに脱ぎましょう。ドライグリップだけでなく、ウエット路面も弱いです。

洗う

スタッドレスタイヤの最大の特徴はゴムが柔らかいこと。このゴムが硬くなると、スタッドレスとしての性能を発揮できなくなるそうだ。ゴムを硬化させてしまう原因の一つが、凍結路面にまかれる融雪剤。

冬を乗り越えたタイヤは、嫌というほど塩などの融雪剤がこびりついているので、念入りに水洗いして垢を落とす。ついでにパターンに挟まった目立つ砂利は取り除いておく。

保管するときは空気圧を規定値の半分程度にすると、タイヤの緊張がゆるむ。夏の間ゆっくり休ませてあげるための必須条件だ。

タイヤだけでなく、ホイールだって傷む。鉄ホイールには、ボディ用のワックスをかけておくとサビが出にくい。

ゴムは湿気を嫌う。洗った後にしっかり乾燥させたら、外気との接触を最小限に抑えるために、1輪ずつ袋に密封。

保管場所

ホイールをつけたまま平積みが原則。ホイールを傷つけぬよう、段ボールなどを挟むといい。ラックなどで収納するなら、クセがつかないように時々動かす。

直射日光があたる所だと夏場は特にタイヤの温度変化が大きい。温度変化や湿気の少ない、日陰に保管しておこう。

雨などが避けられる、軒下でカバーをかけるのがベスト。無理な場合は、スノコなどを敷いて風通しをよくする

ベランダなどで保管する場合、流れ出る水でタイヤが湿気に襲われる可能性がある。エアコンの室外機の側は厳禁。

タイヤチェーン

タイヤチェーンを大きく分けると、金属製のものと、ウレタンなどで出来た非金属製のものが上げられる。融雪剤を落とす為に、水洗いするのはどちらも同じだが、メンテナンスの方法は多少異なる。

非金属製チェーンの場合

参考写真:非金属チェーン

タイヤに固定するパーツの変形をチェックしたい。変形していると、次に使うときホイールに傷をつけたり、脱落の原因になってしまう。丁寧に扱えばだいたい5年くらいは使える。

完全に乾燥したら、新品のときと同じようにたたんで収納ボックスへ。その後は直射日光をうけない軒下で保管。

金属チェーンの場合

金属の敵はサビ。特殊合金などを採用することで、だいぶ改善されているが、やはり心配だ。防錆潤滑剤を吹き付けたり、場合によっては塗装スプレーでコーティングするのもあり。

コツ

バケツにお湯を注いでぬるま湯にチェーンを入れると、頑固にこびりついていた汚れが簡単に取れる。

キャリア

参考写真:TERZO BASE CARRIER

ルーフから取り外したキャリアは、ブラシなどを使ってしっかり汚れを落とす。水洗いして十分乾燥させたら、スキーやボードの板を挟み込む、ラバー部分のメンテナンスを行っておきたい。この部分に市販のラバー保護スプレーを吹いておけば、ゴムが劣化してしまって、しっかりと板を押さえてくれなくなる心配も少なくなるだろう。

キャリアを長持ちさせるなら、シーズン中からこまめに水洗いしておくといい。また、カギはなくしやすいので、アタッチメントなどに、ガムテープで張り付けておくと、来シーズンも安心。

ホイールハウス

スタッドレスやチェーンが跳ね上げた融雪剤やドロを、一身に受け止めているのがホイールハウス。それだけに、中に収まっているパーツの汚れも半端じゃない。特にチェーンを装着していた場合は、サスペンションなどと干渉して傷つけている可能性もあるから、総点検をしておきたい。

ホイールハウス写真

まずはドロだらけのパーツの汚れを、コイン洗車場のジェット噴射機で吹き飛ばす。これだけでだいぶきれいになるのだが、念には念を入れて、乾燥させてから防錆潤滑スプレーを使って、せこせこと磨くくらいの意気込みが欲しい。

ダンパーの状態を知るため、ダストブーツの中も確認しよう。中のシャフトが曇っていたりしていたらダメだ。

ハブナットを傷めると、修理に手間がかかる。そうなる前に防錆潤滑剤で、融雪剤をきれいに拭いておくといい。

ナットの中に入った砂利が、ハブナットを傷つけることも…。きれいにしてから、グリスを塗って締め付ける。

クーラント(冷却水)

LLC(ロング・ライフ・クーラント)は、エンジンを冷却する為の液体に、不凍液と防錆剤の効果をもたせたもの。

冬は凍結防止の為、クーラントの濃度を高めにしておくものだが、夏場は冷却効率が落ちてしまう。だから暑くなる前にクーラントの濃度を低くしておくとトラブル知らずだ。

また、ラジエータキャップで圧力をかけることで、冷却水の沸騰を抑えることができる。設定値どおりの圧力がかからないと、オーバーヒートの原因になる。

バッテリー

参考写真:ユアサ VOLTZ

気温が1度下がると、その性能が1%落ちるといわれているバッテリー。そのうえエアコンやオーディオフル稼働じゃ、春先にはもう瀕死の状況!?バッテリーが上がってしまってからじゃ、車はまったく動かない。

ガソリンスタンドなどで電圧と比重は調べてくれる。
暑くなるとバッテリー液の減る量も多くなるので早めに補充しておこう。

エンジンオイル

参考写真:Mobil1

潤滑・冷却・洗浄・防錆と大忙しで活躍しているエンジンオイル。冬の間は始動性がいい、0W−30などの柔らかめのオイルが使われることが多い。この数字は何かというと、Wの前が低温時の粘度で、後ろの数字が高温時の粘度を示している。数字が大きくなるほど、硬いオイルなのだ。春〜夏にかけて気温が高くなってくると、油膜切れなどでエンジンに致命傷を与えることもあるから、冬の間よりも硬めのものに交換しておくといいだろう。

100%化学合成油なら、特に春だからといって心配はないそうだ。0W−30の柔らかいオイルをそのまま使っていても、油膜切れはまずないそうだ。もし心配なら5W−50くらいにしてもいい。

チューンドカーの場合は、15W−50などの硬めのオイルを選択するといいそうだ。

−出典−
CARトップ(交通タイムス社) 2001年5月号
P.62〜64